アンザッツ1

こんにちは!
ボイストレーナーのDK です♪

今日から地声系アンザッツの解説に入ります。地声は日常生活の会話でほぼすべての方が メインで使っているとは思いますが、話し声では歌唱時に作用する筋肉へのアプローチは不十分であり、また地声は筋肉を固着させやすいため、偏った筋肉のバランスを誘発して いる可能性が高いです。

よって地声系のトレーニングもしっかりとそれぞれの筋肉へのアプローチを意識し、正しくトレーニングをする必要があります。

地声系アンザッツも裏声系と同じく、声のボリュームや力に頼らず、なるべくニュートラルな状態で発声し、練習を続け録音の比較や自分の体感の変化(以前より同じ音を出す努力性が減っている)を指針にしてトレーニングしてください。

それではまず、アンザッツ1についてです。
次の図はアンザッツ1の発声時に作用する内喉頭筋および外喉頭筋を示しております。


内喉頭筋では声帯筋(内甲状披裂筋)の作用により声帯が収縮するのと、側輪状披裂筋、披裂間筋が作用し、声帯閉鎖が促されます。

外喉頭筋は甲状舌骨筋が作用し、喉仏を上に引き上げます。この筋肉が内喉頭筋の側輪状披裂筋、披裂間筋の働き(声帯閉鎖)を活発にします。

音色としては男性はバカ殿(志村けんさん)、女性は黒柳徹子さんの声をイメージすると良いです。いわゆる鼻にかかったような声で日常生活ではほぼ使うことの少ない筋肉へのアプローチがあります。

喉声や喉締めと言って避けられそうな発声練習ではありますが、声量を出したり、充実した響きを得ること、そして声区融合を行う上で非常に大事なトレーニングになります。

なかなか独学で練習している方には正しく練習できているかどうかの判断が難しいところはありますが、沢山練習することをオススメします。
喉が痛いと感じる場合は何かやり方が間違っている可能性が高いので、判断基準としてください。

読んでいただきありがとうございました。

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