アンザッツ4

こんにちは!

ボイストレーナーのディーケー です♪

まず裏声系アンザッツの解説ですが、その前にアンザッツのトレーニングをするにあたって必ず守っていただきたい約束があります。

それは

極端に大きい声または小さい声で発声練習をやろうとしないでください。

筋肉に対する刺激を求めるトレーニングなので、本来はフルボリュームかそれに近い形でやるのが効果的なのですが、個人で練習する場合ボリュームを求めると息の力や余計な筋肉に頼ってしまい、効果的なトレーニングにならない可能性があります。

また逆に極端に小さい声でトレーニングすると目的の筋肉に対するアプローチにならず、効果的なトレーニングにならない可能性があります。声のボリュームや力に頼らず、なるべくニュートラルな状態で発声し、練習を続け、録音の比較や体感の変化(以前より同じ音を出す努力性が減っている)を指針にしてトレーニングしてください。


最初はアンザッツ4についてです。

次の図はアンザッツ4の発声時に作用する内喉頭筋および外喉頭筋を示しております。


内喉頭筋は輪状甲状筋の作用、そして外喉頭筋では胸骨甲状筋、口蓋咽頭筋、茎突咽頭筋の作用により、声帯を前方下及び後方上へ引っ張るトレーニングとして有効です。
音色としてはミッキーマウスのような声を裏声で出すイメージで出してください。

アンザッツ4はニュートラルな裏声という位置づけで考えてもらって良いかと思いますので、前方下、後方上に喉の空間が広がることを意識をしっかり持って発声するとトレーニングとして間違った方向には進みにくいと思います。

音程調整や高音発声の軸となる輪状甲状筋への作用が簡単かつ効果的なので沢山練習することをお勧めします。

また発声練習としてだけではなく、この声で歌唱することで息のニュアンスを曲の中に入れやすく、声量や歌詞の内容に頼らない気持ちの投影の仕方を感じることができます。
これはとても奥深いことなので、またいずれ別の記事で書きたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。

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